特別な配信時にボイスチェンジャーで色々できたらなぁと思っているライバーやVtuberの人は多いかと思います!
しかし機材が苦手な人はこうも思うことでしょう。
「今の配信機材だけで精一杯・・・これ以上機材を扱えるのか自分に・・・」
「何がなんだか、どこに接続して、どのボタン押せば音声が出るのかわからない!!」
そこで今回、機材つよつよライバーのkattyが外部ボイスチェンジャーとヤマハの配信ミキサーAG03の繋ぎ方を図を使って、初心者にもわかりやすく解説します!
かっちぃ
- 【配信ミキサー】YAMAHA AG03(mk2も同様)
- 【ボイスチェンジャー】ROLAND VT-4 Voice Transformer
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AG03とVT-4の繋ぎ方!接続場所とMONO/STEREOを正しく理解しよう
AG03とVT-4の繋ぎ方は一つではありません。
大きく分けて、モノラルで繋ぐ方法とステレオで繋ぐ方法があります。
必要となるケーブルの種類や本数も違ってくるので、自分がどの方法が良いのかを配信環境なども加味して選択してください。
■ステレオの場合…ASMRやボイスチェンジャーのエフェクトを存分にそのままの広がりで伝えたい場合などにおすすめ。
■モノラルの場合…音声をがっつりと伝えたい、AG03などミキサー接続先のエフェクトを使いたい、GAIN調整などをミキサーで細かくやりたいなどの場合におすすめ。
ちなみに、これから紹介するやり方は全て、マイクをVT-4に接続している前提でのやり方です。(当たり前ですが)
コンデンサーマイクの場合はVT-4の48V(PHANTOM)をONに、ダイナミックマイクの場合はOFFに、などの基本的なマイク接続に関しては説明していませんのでご了承ください。
①ステレオでAG03とVT-4を繋ぐ方法(最適)
こちらは、単純にVT-4のoutとAGのSTEREOを6.35mmケーブルで繋ぐ、最もスタンダードな方法です。
ボイチェンのエフェクトやマイクの指向性などを活かせるため、広がりや左右を一番感じやすいです。最大限に機材のポテンシャルを発揮できます。
AG側のGAINスイッチは繋ぐ機材によって「HIGH」「LOW」を決めますが、わかりやすく説明すると
入力の音が小さいなと思ったら「HIGH」に、
ちょっとデカい!と思ったら「LOW」にしてみましょう。
・VT-4の全面にあるLINEOUT設定を「STEREO」にする
②モノラルでAG03のch2/3にVT-4を繋ぐ方法
こちらの方法は、前述したステレオで繋ぐ方法のモノラルバージョンとなります。
方法は同じ。VT-4のout(MONO)とAGのch2/3(L/MONO)を6.35mmケーブル1本で繋ぎます。
モノラルの場合、音の広がりや左右は無くなりますが、聴感上の音量はアップします。(音がセンターに集約されるため)
・VT-4の全面にあるLINEOUT設定を「MONO」にする
③モノラルでAG03のch1(マイク端子)にVT-4を繋ぐ方法
こちらの方法は前の項目と同じMONOで繋ぐ方法ですが、AG側の接続場所が異なります。
ch1(マイク端子)に6.35mmケーブルを使ってMONOで繋ぎます。
メリットとしては以下。
- ch2/3に繋ぐよりもGAINは若干高くなる(通る回路が違うため)
- AG側のエフェクト(COMP/EQやリバーブ)が適用できる
- ボリュームやGAIN調整がAG側で完結できる
- MK2シリーズ(新型AG03)ならミュートボタン使える
・VT-4の全面にあるLINEOUT設定を「MONO」にする
・AG側の+48Vは「つけない(OFF)」
④ステレオtoモノラルケーブルでAG03とVT-4を繋ぐ方法(わざわざやらなくてもよい方法)
最後にこちら、ステレオtoモノラルケーブルを使って繋ぐ方法ですが、
「わざわざやらなくてもよい方法」です。
一応説明すると、6.35mm×2と3.5㎜×1が複合したケーブルを使って、AGのTOCH1(3.5mm)に接続します。
なぜやらなくていいかというと、前述した「モノラルでAG03のch1(マイク端子)にVT-4を繋ぐ方法」と出音やシステムが同じ、加えて、3.5㎜入力に関しては入力端子の接点圧が6.35mmよりも小さいので接触不良を起こしやすい
からです。
それと、接続ケーブルが特殊で汎用性が無いため、機材を増やしたときに使う機会も少ない。
つまり、このシステムくらいにしか使えないケーブルを買うのはもったいないです。
・VT-4の全面にあるLINEOUT設定は「STEREO」「MONO」どちらかにする(ケーブルによる)
・AG側の+48Vは「つけない(OFF)」
AG03の接続部分によって音声が通るプリアンプ回路が異なる
AGなど、入力部分が複数ある機材に関して「どこに繋いでも音は変わらないっしょ!」と思っている配信者やVtuberは多いのですが、それは大間違いです。
ヤマハのプロオーディオインフォメーションセンター担当者によると、ch1とch2/3ではプリアンプ回路が異なり、若干ではありますがGAINの高さが異なるとのこと。
おそらく経験ある人もいるかと思いますが、何らかの事情で今日の配信は接続場所が違うという時、
「なんかいつもより音が小さいor音が大きすぎる」なんてこと、あるかと思います。
それは、いつも繋いでいる回路と別の回路でGAINの高さが異なるなどの理由があります。
もちろん、機材を繋ぎなおしたことによって音量調整を合わせてなかったなどの凡ミスもありますが、そのあたり完璧なのに音が違うという場合は上記の理由が該当する可能性があります。
・ch1はマイクや音声向け(基本AGで音量等は調整)
・ch2/3は楽器や外部機器接続向け(両方の機材で音量等ができるため)
筐体にアイコンで書いてある通り、それぞれのChに適したものを考えて、接続するとよいでしょう。
ちなみに、これはAGシリーズだけではなく、音響機材全般に言えることですので、覚えておきましょう。
音響機材同士の接続方法をしっかり覚えてAG03を有効活用しよう
ボイスチェンジャーやエフェクター、ポン出し機材など配信で活用できる機材は色々ありますが、機材同士の接続(機材から機材へ音を届ける)方法は基本的に統一されています。(例外もある)
outからINへ、端子を合わせるor変換するなど、基本的なことを理解すれば機材を使った配信の幅が広がります。
機材初心者の人には少し難しいかもしれませんが、イメージとしては水路と同じ。
水をどの量で、どのパイプを使って、どこから排出するか、というものに似ています。
これをうまくイメージできれば、機材間と配信端末へ音を届けることは難しく無いはずですので、ぜひ一度配線周りの知識を入れてみてはいかがでしょうか?